誰ひとり取り残さない

石川県七尾市では、長年、官民一体のまちづくりを進めてきましたが、新型コロナウィルスによって多くの社会課題が複合化・多様化したうえ、担い手不足が各方面で深刻になっています。持続可能な地域を実現するためには、めまぐるしく変化する社会情勢をふまえ、進展する技術を活用しながら、循環型の社会を構築することが不可欠です。そのためには、分野横断的なアプローチによって、社会課題を解決するための「ひと・もの・かね・情報」を共有し、地域内で地域課題を解決し続けられる「しくみ」が必要です。

また、七尾市まちづくり基本条例に定められた「情報共有・参画・協働」の原則にしたがい、市民が主役のまちづくりを進めるため、「誰ひとり取り残さない七尾市」を官民一体でつくることは、SDGs未来都市の具現化に向けても大きな課題だといえます。

そこで、石川県七尾市における地域課題を解決しつづけていくための「しくみ」として、自律的に地域を運営していくための「お金と人材のエコシステム」を構築することを目指し、当地におけるコミュニティ財団の設立に向けた調査研究と機運醸成、設立準備を行うことを目的として、七尾未来基金設立準備会を立ち上げました。

これまでの経緯

  • 2007年~2009年 七尾まちづくりアワード 主催:七尾マリンシティ推進協議会
  • 2010年~2015年 七尾市協働のまちづくり支援事業 主催:七尾市
  • 2022年4月 七尾未来アワード 主催:七尾商工会議所 七尾の未来構想委員会
  • 2022年10月 七尾未来基金設立準備会発足

七尾市ではこれまでも地域内の企業が協賛して、未来のまちづくり活動を資金的に応援するための支援事業を展開してきた経緯があります。
七尾商工会議所「七尾の未来構想委員会」の中で、七尾市で稼いだお金が原資となって、次の活動を育てていくような地域経済循環の重要性や、将来的なコミュニティ財団設立構想についての議論が交わされ、七尾100プロジェクトや七尾未来アワードの取組みにつながりました。
わたしたちは、七尾の未来のためには、地域の稼ぐ力と地域を支える活動を「つなげる」ことが不可欠だと考えています。一人一人の想いをつなげて、七尾未来基金の設立に向けての準備を進めていきます。